サプリメント成分の解説と犬への効果・効能の研究

カンナビジオール

カンナビジオール(CBD)とは

カンナビジオール(CBD)は大麻草(アサ)に含まれる成分です。

大麻草と聞くと、違法なものと思いがちですが、許可が下りれば日本でも合法的に栽培が可能です。日本で規制があるのは茎と種子以外の部位。茎と種子は食品や化粧品、ロープや織物、建材などに利用されています。

現行の法律では、大麻から作られた医薬品の流通は認められていませんが、サプリメントは食品として扱われ、規制の対象ではありません。

大麻草の成分を総称して、カンナビノイドといいます。そのうち、幻覚症状など精神作用を引き起こす成分はテトラヒドロカンナビール(THC)です。カンナビジオールは精神作用を起こさない成分で、さまざまな疾患に有効の可能性があるとして世界的に研究が進んでいます。

カンナビジオールの役割

カンナビジオールは、世界の医学・生物学の分野で学術的に研究されています。動物や人の臨床実験をおこない論文になったものは、約100疾患にものぼります。

それら研究データから、ECS(エンド・カンナビノイド・システム)を活性化する働きがあると言われています。ECSとは食欲、免疫調整、運動機能、認知と記憶など動物や人に本来備わっている身体調節機能を担う体内システム。

人もワンちゃんも、老化にともなってECSが不調となり、アルツハイマーや自己免疫疾患、悪性腫瘍、心臓疾患、腎臓疾患などにかかりやすくなります。このシステムを再び円滑に動かすのに、外部から摂取するカンナビジオールが有効と考えられています。

ワンちゃんへの効果・効能

まだまだ研究途中の成分ですが、可能性は大いに秘めているでしょう。シニアのワンちゃんにとっては、カンナビジオール含有の食品が健康保つ可能性がありそうです。疾患を抱えているワンちゃんにも、カンナビジオールは回復に向かう望みが持てるでしょう。