サプリメント成分の解説と犬への効果・効能の研究

キヌア

キヌアとは

キヌア南米アンデス山脈の高地を原産とするアザ科の植物、キヌア。現地では主食になっています。

降水量が少なく、土壌の塩分濃度が濃いウユニ塩原周辺でも、キヌアが収穫されています。ほかの作物が育たない過酷な環境にあって、キヌアの生命力の強さを示していると言えるでしょう。

NASA(アメリカ航空宇宙局)の専門誌は、「1つの食材が、人間にとって必要なすべての栄養素を提供することは不可能だが、キヌアは植物界・動物界において何よりもそれに近いものである」と評価しています。

キヌアの栄養素

精白米と比べるとタンパク質は約2倍、食物繊維は約8倍、ミネラルやビタミンも多く含まれます。脂質も約5倍と多めですが、オレイン酸、リノレン酸などの不飽和脂肪酸がほとんど。オレイン酸は悪玉コレステロールを減らす作用があります。

一方、リノレン酸は体内では合成されない必須脂肪酸。血中の中性脂肪や高血圧、血栓を予防する働きがあります。

さらに注目したいのが、9種の必須アミノ酸。こちらも体内で合成できないため、食物で摂取する必要があります。キヌアは9種すべての必須アミノ酸を一度に摂れる食品なのです。

ワンちゃんへの効果・効能

キヌアは高栄養なうえ、低GI食品です。それは摂取したあと、血糖値が上がりにくいということ。血糖値は上昇するほど脂肪の蓄積につながります。それが抑制されるため、太りにくい食品と言えるでしょう。もちろんワンちゃんにも効果が期待できます。

そのほかにも、豊富な必須脂肪酸、必須アミノ酸などの複合的な作用で、外見の皮膚や被毛のツヤだけでなく、体内の機能を正常に保つことも期待できます。ワンちゃんの健康をイキイキと保つことが望めるでしょう。